こんにちは。横浜市南区にある放課後等デイサービス「ひとつぼし」です。
今日のブログは、いつもひとつぼしにお子さまを送り出してくださる保護者の皆様、そして「実際のお店でお買い物をする際、小銭のやり取りや店員さんへの声かけがうまくできるか心配…」「手先を細かく使う作業になると、途中で飽きてしまう」と感じている保護者様にもご覧いただきたい内容です。
先日、ひとつぼしでは季節の行事として「夏祭り」を開催しました。放課後等デイサービスにおける行事の取り組みは、当日の楽しさだけで完結するものではありません。お祭りに並ぶ品物を自分たちの手で作る準備段階から関わることで、指先を使う経験や、見通しを持って行動する機会にもつながります。
今回は、夏祭り製作とお店屋さんごっこの中で見られた子どもたちの具体的な姿から、療育的なねらいを解説します。
お家のリビングでお買い物ごっこをしながら、自然と数の感覚や会話のやり取りを楽しむ方法も合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
夏祭りの準備から参加することで、こんな経験につながりました
夏祭りの商品作りでは、袋を絞る・紙を丸めるといった動作で、手指を細かく動かす経験ができます。また、手作りの財布とお金を使ったお店屋さんごっこによって、買い物の流れや順番を待つことなども、遊びの中で体験できます。自分で準備したものを実際のお祭りで使うことで、「やってみた」という達成感を味わう機会にもなりました。
屋台の準備から見えてきた、夏祭り活動での3つの経験
微細運動(指先や手を細かく動かす動き)と視覚の探求 = 指先のコントロールと素材への興味
【こんなサインが見られるお子さまに】
ハサミやペンの扱いがぎこちなく、指先に力を込めたり緩めたりする調整が苦手なタイプ
箸の持ち方や着替えのボタン留めなど、日常生活の中では指先を細かく動かす場面がたくさんあります。そうした「微細運動」の経験を、遊びの中で楽しく積み重ねていくことも大切です。
「ひとつぼし(教室)での仕掛け」
綿あめ作りでは、油性マーカーでラップに色を塗り、そこへ白い綿をこすりつけて着色する工程を取り入れました。「わぁ、少しずつ色が変わっていく!」と目を輝かせながら、綿をビニール袋に入れて口をキュッと絞って結ぶ作業に挑戦しています。かき氷けん玉作りでも、紙を手の中でしっかりと握って丸める動作を取り入れました。
こうした手指を細かく動かす動きは「微細運動」と呼ばれ、日常生活ではボタンを留める、箸を使う、鉛筆を持つといった日常生活のさまざまな場面で使われる動きです。
見通しと金銭の感覚 = 役割の理解とやり取りの力
【こんなサインが見られるお子さまに】
欲しいものがあると順番を待てずに手を出してしまったり、お金の価値や買い物の流れがピンときていないタイプ
実際の店舗では失敗が不安になる買い物も、ルールが明確なごっこ遊びの中であれば、安心してやり取りを経験できます。
「ひとつぼしの工夫」
子どもたちはまず、ビニール袋にシールを貼ったり数字を書き込んだりして自分専用の財布&持ち帰り用バッグを作りました。指導員からおもちゃのお金を受け取ると、大事そうに握りしめて「いってきます!」と元気に会場へ向かいます。店員役のお友だちが「いらっしゃいませ!100円です」と声をかけ、お客さん役が「これください」とお金を渡して商品を受け取る。「妹の分も買っていい?」と相手を思い浮かべながら商品を選ぶ姿も見られました。
こうした具体的なやり取りを経験することで、買い物の流れや、相手とやり取りする楽しさを知るきっかけになります。
集団のルールと共感 = 気持ちの共有とモデリング
【こんなサインが見られるお子さまに】
勝敗や点数にこだわりすぎて怒ってしまったり、初めてのゲームに入るのに強い警戒心があるタイプ
集団の中で気持ちを合わせたり、お友だちの動きを見たりする経験も、社会生活の中で大切な経験のひとつです。
「ひとつぼしの仕掛け」
的あてや魚釣りのコーナーでは、枠線の外から投げる・順番を守るといった共通のルールを設定しました。高得点が出た瞬間に周囲のお友だちと一緒に「やった!」と手を叩き合って喜ぶ光景が広がっています。
最初は「店員さんはやりたくないな」と遠巻きに見ていたお子さまも、ほかの子が楽しそうにお客さんを呼び込む姿をじっくり観察したあと、自分のタイミングでお客さん役として参加することができました。
私たちスタッフが大切にしている「過程から関わる」環境づくり
夏祭りを実施するにあたり、大人がすべてを用意した場所に子どもたちを招くのではなく、「自分たちで作ったものがお店に並ぶ」というプロセスを何よりも重視しました。
イチゴ味やレモン味など好きな色を選んで作った綿あめが棚に並んだとき、子どもたちの表情には「自分が準備したんだ」という誇らしさが満ちていました。
お家で使える!お買い物ごっこで数の感覚を楽しむ方法
家庭で数字やお金のやり取りを教えようとして、プリント学習ばかりになると子どもが嫌がってしまうことがあります。そんなときは、おやつの時間を小さなお店に変えてみてください。
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「安心できるお気に入り(触覚)」を手渡す
お皿やトレイに「10円玉を10枚置く枠」や「100円」のカードを添えます。視覚的な目印があることで、抽象的な金額を具体的にイメージしやすくなります。
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「店員さん役」を子どもにお願いする
保護者がお客さんになり、「これをおひとつください」と注文します。子どもが品物を渡して「毎度あり!」と返す側を経験することで、主導権を持って楽しく言葉のやり取りを経験できます。
ひとつぼしや学童などで作った作品をお家へ持ち帰った際も、「上手にできたね」という一言だけでなく、「この袋を結ぶところを一生懸命やったんだね」「妹のことを考えて選べたね」と、具体的な行動や工夫した場面を言葉にして伝えてあげてください。「できたこと」や「工夫したこと」を具体的に伝えてもらうことで、お子さん自身が自分の頑張りに気づくきっかけにもなります。
よくある質問(Q&A)|お店屋さんごっこと社会性の発達について
A: 生き物のような温かみと否定しない存在感を持つLOVOTとの触れ合いを通じて、子どもたちの感情を穏やかに安定させる(愛着形成)とともに、「抱っこを交代する」「睡眠時に静かにする」といった自発的な行動を通じて、他者への配慮や自己抑制能力を高める目的があります。
A:はい、無理に参加を促すことはいたしません。まずは離れた場所から活動を眺める時間を確保し、本人が「やってみよう」と思えた段階で希望する役割(お客さん役など)から入れるよう、お子さんのペースに合わせた環境づくりを行います。
一人ひとりの「やってみたい!」を大切にする場所
ひとつぼしでは、季節ごとの行事を単なるイベントで終わらせず、お子さんの手指の使い方や、お友だちとの関わり方を経験する機会として大切にしています。
「集団の中での様子を直接確かめてみたい」「手先の動かし方や会話のやり取りについて相談したい」という保護者の皆様。ぜひ一度、教室の実際の活動を見にいらしてください。
ひとつぼしの見学体験
「どんなことをしているの?」・「うちの子大丈夫かしら?」と思った方のために見学・体験の詳細を公開しています。
📞 お問い合わせ・見学のご案内
児童発達支援・放課後等デイサービス ひとつぼし
所在地:神奈川県横浜市南区蒔田
電話番号:045-325-8082
体験・見学をご希望の方は、お電話またはホームページからお気軽にお問い合わせください。
小さな「できた」が、大きな自信へ。
お子さんとご家族の毎日に、あたたかい光が届きますように――
スタッフ一同、心よりお待ちしています。
教室での活動中のお友だちの生き生きとした表情や、楽しそうな様子の写真は、ポータルサイト「LITALICO発達ナビ」のブログにてたくさん公開しています。ぜひ、そちらもあわせてご覧ください。

